ハンドメイド靴で出来る意匠・仕様あれこれ紹介(2):名古屋の紳士靴店「Avanti (アバンティ)」、パタンオーダーもできます。

名古屋の紳士靴店「Avanti (アバンティ)」のブログです

ハンドメイド靴で出来る意匠・仕様あれこれ紹介(2) (2009年05月26日)

5月4日のブログでご紹介致しました「ハンドメイド靴仕様あれこれ・・・」の2回目です。

今回は表底の仕立方法等をご紹介します。

a. 表底の取付方法
  当店の表底の取付方法は、3種類ご用意できます。

  ① 九分仕立て: 底付けの出し縫いをミシン掛けで行います。
九分仕立

  ② 九分半仕立て: 底付けの時、土踏まず部分の出し縫いを職人が手作業で行い、
     それ以外の出し縫いはミシン掛けを行います。
     そのため、特にふまずのフィット感が向上します。
     チャージ料金: 九分仕立ての30,000円アップです。
九分半仕立て

  ③ 十分仕立て: 底付けの出し縫いを全て、手縫いで行う仕立てです。
     手縫いのため、さらに、ふまずの部分はシェイプされ、それに比例して、
     中底のふまずの部分もシェイプされますので、アーチクッションも大きくなり、
     体重負荷の前流れを抑えます。
     ふまずとカカトのフィット感が増し、歩行時の屈曲を良くします。
     また、ミシンと違い、1本の糸で縫う事から、底の摩擦による糸切れを遅らせ、
     長持ちさせます。
     チャージ料金: 九分仕立ての70,000円アップです。
十分仕立て



b. 表底の仕上げ
白仕上げ: 爽やかに見えます 白仕上げ

半カラス仕上げ:土踏まず部分が色仕上げしてあります 半カラス

カラス仕上げ: すべて色仕上げしてあります> カラス仕上げ
半カラス・カラス仕上げのチャージ料金は、5,000円となります。

今回は、もっともフィッティングに関係するものと、後ろから見た隠れたおしゃれに関する内容でした。

次回は、ライニング(中敷き)とアッパーのお話を予定しております。
次回もお楽しみに。